第一声を放つ福田道夫氏=宇都宮市江野町

 参院選栃木選挙区に立候補を届け出た共産党新人の福田道夫(ふくだみちお)氏(66)は3日午前、東武宇都宮駅北口で第一声を放った。第一声の概要は次の通り。

 衆院選に続いて参院選でも自民党、公明党を少数に追い込む、そういう選挙にするという決意を新たにしている。

 私は日光市議会議員を、2期8年務めた。市民の声を議会に届けた。議会の外でも、メガソーラーの建設計画の中止を求める市民運動の事務局長として、反対署名を集め、汗をかいて頑張ってきた。今度は場所を国政に変えて、県民の皆さんの切実な声をしっかりと国会に届けたい。

 今度の選挙で私は四つのお約束をする。まず第一は、物価高騰の対策の特効薬である消費税の廃止を目指し5%の減税(に取り組み)、インボイスは中止すること。何でも減税、誰でも減税。財源はどうするのか。赤字国債には頼らず、大企業と富裕層への優遇税制をただしていく。

 大企業の法人税を巡る問題で、アベノミクスから、法人税をずっと減税してきて11兆円、年間でためられる。そのお金を使って消費税の減税をしっかりとやっていく。中堅企業は20%を納税しているのに、大企業は10%しか納税していない。大企業には応分の負担をしてもらう。こうすることが当たり前ではないか。

 二つ目が、物価高騰に見合う賃上げと、物価高騰を上回る年金。最低賃金を時給1500円から1700円に引き上げる。中小企業の皆さんには、大企業の内部留保530兆円の一部を活用し、中小企業の賃上げに回す。国会では年金改革法案が通ったが、その中身は今の年金は物価上昇に追いつかない。これをなくし、年金積立金を積立金で支援することを求めたい。

 三つ目がコメの問題。自民党農政は農家の皆さんに減反減反を押し付けながら年間77万トンものの米を輸入し続けた。米農家には支援を切り捨て、170万戸あった農家は今では73万。県内でも6万3千戸あったのに今は3万2千戸と激減している。農業予算1兆円を使って、生産者には価格保証、所得保障を行い、消費者には安心してコメが購入できる価格を提案する。コメの輸入拡大には反対だ。

 四つ目は医療と介護を守る問題。全国の病院の6割が赤字だ。国が定める診療報酬が低く抑えられてきたからだ。私が住んでいる日光市足尾町の病院が2年後になくなるという報道があり、町民の皆さんの不安の声が広がっている。国費5000億円を投入し、診療報酬の不足分の底上げをはかり、医療崩壊が行われないように医療者への賃金アップにつなげる。

 この医療問題ではここにきて自民党、公明党、日本維新の会が医療費4兆円削減、全国の11万のベッドを削ると言い出した。皆さん国民の健康と命を守ることは国の責任ではないか。

 皆さん、今の石破政権を見てどうか。アメリカの言いなりでいいのかという声んなところから聞こえてくる。ことし被爆80周年になるが、日本の軍事費はどんどんと上がっている。莫大な軍事費をアメリカから提案され、これに正面からダメだと言えない日本政府で未来はあるのか。戦争の準備ではなくて、平和の準備をしたい。

 みなさん大きなご支持をさらに広めていただき、希望が見える日本を一緒につくっていこう。最後の最後まで、この暑い夏の戦い、日本共産党の値打ち、福田道夫の政策を訴えていく。