沖縄慰霊の日の23日、日本遺族会と沖縄県遺族連合会が共催する第64回平和祈願慰霊大行進が糸満市で行われ、本県遺族会から約25年ぶりに高根沢町大谷、坂田美佳(さかたみか)さん(58)が参加した。沖縄県内外から集った約400人と共に、80年前軍人、民間人の区別なく無数の命が奪われた最後の激戦地を歩いた。鎮魂と恒久平和を願いたどった約4キロの道のりに、栃木と沖縄という距離を超え「一遺族として平和な社会をつくる努力をし続けたい」と思いを強くした。
午前9時、看護要員の女学生らが犠牲になった、沖縄戦の惨劇を象徴する場所の一つ「ひめゆりの塔」から行進が始まった。突き刺すような日差しの下、湿気が肌にまとわりつく。坂田さんは「戦時中はこんな暑さの中、水も満足に飲めず、逃げなくちゃならなかったのか」と汗を拭い、80年前を追体験するように歩みを進めた。
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