江野町の日本料理店「一八」の玄関先に植えられたササが黄色がかった小さな花を咲かせ、近隣住民の間で話題になっている。
ササの花は数十年に1度しか開花しないとされる。同店の簗嶋俊夫(やなしまとしお)社長(81)によると40年ほど前に植栽し、ことし5月下旬に初めて開花を確認したという。
県立博物館の星直斗(ほしなおと)学芸員は「一口にササと言っても、種によって開花の周期は60年や100年以上などそれぞれ異なる」とした上で「一般的な話として、ササの花が咲くのは珍しい」と指摘した。
簗嶋さんは「ササはめったに咲かないらしいのでとても驚いた。生命力の強さを感じる」と話していた。