「7月20日」の参院選投開票まで1カ月を切り、栃木県内でも事実上の選挙戦に突入した。栃木選挙区(改選数1)では、3選を目指す自民党現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(67)=公明党推薦=に新人4人が挑む構図で、これまで以上に激しい戦いが予想される。物価高対策が主な争点となる中、選挙の勝敗を左右する「1人区」での戦いや比例代表に注力する陣営、有権者の思いなどを追った。

 21日午前、宇都宮市内のホテル。高橋氏の選対会議で自民県連や業界団体の幹部らを前に、茂木敏充(もてぎとしみつ)県連会長は「前回、前々回にと比べても、大変厳しく全く状況の違う選挙になる。これまで以上の圧倒的運動量でやりきれるかが鍵だ」とげきを飛ばした。

県内全域から後援会関係者が出席した高橋氏の選対会議=21日午前、宇都宮市本町
県内全域から後援会関係者が出席した高橋氏の選対会議=21日午前、宇都宮市本町