塩分の取り過ぎに気をつけながら排出を促す食習慣「ナトカリ」を実践する県民の割合が、本県は全国2位だったことが17日までに、食品大手カゴメのインターネット調査で分かった。本県の食文化や農業が盛んな地域性が影響している可能性があるという。毎月17日は減塩の日。

 ナトカリは高血圧の要因とされる食塩の主成分「ナトリウム」の摂取量を減らし、血圧を下げる「カリウム」を多く含む野菜果物を積極的に取る食習慣。近年、減塩をサポートする方法として注目されている。

 調査は4月、血圧に関心がある全国の20~60代男女4700人を対象に実施し、県民は100人が回答した。ナトカリを実践できていると回答した県民の割合は46・3%。1位の長崎県(46・7%)に続き、福岡県と並んで2位だった。

 食塩摂取量を減らす行動実践度は3位。「大量に出にくいしょうゆさしを使用する」「香りの強い野菜を積極的に利用する」の項目が高かった。カリウム摂取量を増やす行動実践度も5位。8割以上が「野菜の付け合わせを残さず食べる」と答えた。

 調査担当者は「郷土料理のしもつかれは、カリウムを多く含むダイコンやニンジン、大豆を使っていてナトカリの観点からも健康食。農業が盛んで野菜がよく食べられている影響もあるのでは」と分析している。