角膜移植を必要とする人と献眼者の懸け橋となる県アイバンクが1976年に設立されてから50年目を迎え、累計の献眼者は今年5月末時点で951人、登録者は2万6846人となった。献眼者、登録者ともに新型コロナウイルス流行下の低迷から回復傾向にあるが、全国には今も2千人以上が新しい角膜を待っている。同バンクは「移植を待つ人が新たな人生のスタートを切るため力を貸してほしい」と登録を呼びかけている。

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 同バンクは、県内の社会奉仕団体ライオンズクラブに所属する有志ら約20人が運営している。献眼者の死後8時間以内の眼球摘出を目標に、24時間体制で遺族と医療機関の連絡調整を担い、目が不自由な人に光を届けている。