ミュージカル「リトルプリンス」のチラシ画像

 音楽座ミュージカル「リトルプリンス」に出演する森彩香(左)と岡崎かのん

 ミュージカル「リトルプリンス」のチラシ画像  音楽座ミュージカル「リトルプリンス」に出演する森彩香(左)と岡崎かのん

 「音楽座ミュージカル」が、「星の王子さま」が原作の「リトルプリンス」を6~11月に、東京、名古屋、大阪、広島で上演する。1993年に初演した劇団の代表作の一つで、劇場公演は約14年ぶり。王子役のダブルキャストの1人、森彩香は「大好きな作品で劇場に立てて、本当にうれしい」と喜びを爆発させる。

 夜間飛行中、砂漠に不時着した飛行士が、星から来たという不思議な少年(王子)と出会い、交流を深める物語。森は「台本が完璧。一日に何回読んでも、そのたびに心の中に変化と気付きをくれる」と力説する。

 王子が星を飛び出すきっかけになった「花」を演じるのは岡崎かのん。出演時間は短いが、鮮烈な印象を残す役だ。「王子との関係で激しく感情を揺さぶられて、言いたくないことも言ってしまう。その全てに実感を持って、舞台上で命を燃やしたい」と意気込む。

 再演に当たり、振り付けや舞台装置を一新。王子のせりふにも大幅な変更があったという。森は「飛行士の呼び方が『君』から『おまえ』に変わったので、キャラクターの印象もかなり違ってくると思う」と、新しい王子像の手応えを語る。

 それでも、作品の持つ大きなメッセージは変わらないと岡崎は話す。「人生は出会いと別れの繰り返しで、別れにも希望があると感じられる。そこが多くの方に愛されているんだと思います」

ミュージカル「リトルプリンス」の公演予定は次の通り。6月6~15日東京・草月ホール(15日は貸切)、7月20、21日大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(21日は貸切)。10月2、3日名古屋・Niterra日本特殊陶業市民会館(2日は貸切)、11月14~16日東京・IMM THEATER、29日広島・はつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ