福田富一(ふくだとみかず)知事は30日の県議会6月通常会議代表質問で、日光宇都宮道路(日光道)の料金を引き上げる方針を表明した。料金の徴収期間(2034年5月まで)も延長する考え。物価や人件費が高騰する中、耐震化や老朽化対策を講じるには、安定的な財源が必要と判断した。値上げ幅や延長期間は、利用頻度の高い地域住民への影響を考慮しながら検討し、国土交通省との協議を経て正式決定する。

 日光道は旧日本道路公団が整備し、1976年に供用開始した。2005年に同公団の民営化に伴って県道路公社が移管を受け、管理・運営している。