◎今週の一推しイベント
【7日(土)】
▽「Tokyo Pride2025 Pride Parade&Festival」(~8日、渋谷・原宿エリア)
LGBTQ+(性的少数者)の権利向上のため、当事者らによる「東京レインボープライド2025」のイベントとパレードが、渋谷で行われる。
「Same Life Same Rights(同じ命、同権利)」をテーマに、2週にわたりライブパフォーマンスやトークショーなど多彩な催しを繰り広げる。
従来のプライドフェスティバル(7~8日、代々木公園)に加え、新たに若者向けのユースプライド(14~15日、WITH HARAJUKU HALL)も開催。両会場で、8日と15日に総合司会を務めるのはクリエーターユニット「午前0時のプリンセス」。LGBTQ+やハーフ、ありのままの身体を肯定するボディポジティブなど、自身の個性や背景をSNSで気負わずに発信する人気者の4人だ。
「イベントの内側と外側をつなげ、皆が生きやすい社会を目指したい。繊細な感情を抱えている参加者がいることも意識している」と、ジェンダーレスクリエーターとして活動する聖秋流さん。
レズビアンを公言している大内アイミさんは「私たちの幸せを追求し、次の世代のために、男女間と同じ結婚の実現など、平等を感じられる未来について一緒に楽しく考えたい」と話す。
あとの2人はLGBTQ当事者ではない、アフリカ系米国人と日本人のハーフのmomohahaさんと、プロダンサーでプラスサイズモデルのジェシカさん。「多様性というテーマは楽しさだけでは語れないが、家族や友人と一緒に、まずは気軽に遊びに来てほしい」とmomohahaさん。ジェシカさんも「私たちには当事者と違う視点で伝えられることがある。大切な仲間が幸せになってほしいとの思いは一緒だ」と語った。
8日には恒例のパレードが開催される。「LGBTQの当事者も、そうでない人も、渋谷の街で一つになってほしい」と4人は期待を込めた。
○そのほかのお薦めイベント
【31日(土)】
▽「東京ばな奈シェイク」(~9月9日、千代田区)
果物大手ドール(東京)が展開するSDGs活動「もったいないバナナ」プロジェクトにより、2023年に初めて発売されたアイスドリンク「東京ばな奈シェイク」。この人気商品が今年も夏限定で、東京駅構内の店舗「東京ばな奈s」で提供されている。
流通過程で捨てざるを得ないバナナを使ったピューレとカスタードの組み合わせが話題を呼び、1日最大492杯を販売した実績を持つ。「廃棄品だから安い、悪い」という思い込みを裏切るおいしさと共に、フードロス削減についても意識できそう。暑い季節の東京観光で、お供にしたい飲み物だ。
▽「横尾忠則 連画の河」(~6月22日、世田谷区)
88歳の画家・横尾忠則さんが日々キャンバスに向かい、自身にも思いがけない展開を楽しんだという油彩画連作の展覧会が、砧公園の世田谷美術館で開かれている。
連歌のように画を連ねていくこのシリーズのきっかけは、1970年にふるさと兵庫県西脇市の川べりで、横尾さんと同級生たちを故篠山紀信さんが撮った記念写真。
その一枚をもとに描いた群像画「記憶の鎮魂歌」(94年)が、約30年後に新たな起点となり“自由連想”風の新作64点が生まれた。
水辺や船上に集う級友たちと横尾さんの配置は、連作が進むにつれ反復やずれを重ね、自在に何かとすり替わっていく。横尾作品特有のY字路や猫らしき形、ルネサンス期や現代の画家たちへのオマージュ、そして後半の主要モチーフとなる謎の壺(つぼ)にも、川を流れる水のイメージは深く関わっているようだ。
作者にとって「シナリオのない推理小説のよう」だったという、不思議な連作への旅が楽しい。グッチ銀座ギャラリー(中央区)で開催中の展覧会「横尾忠則 未完の自画像―私への旅」(~8月24日)とも響き合う。
▽「下北沢古着マーケット+(プラス)」(~6月1日、世田谷区)
小劇場やライブハウスが並び、サブカルチャー好きの若者が集まる下北沢で、人気の古着市が開催される。
約30の地元の古着・雑貨店が駅前広場に出店。長年愛されている名店や、感性が光る新店が、初夏にふさわしいシャツや帽子を多数そろえる。コーディネートの相談をしながら、お店のスタッフとの会話や交流が楽しめるのも魅力だ。
“古着の街”で、モノを大切に使い続ける循環型社会のあり方を気軽に考える機会ともなる。不定期で年数回開催予定。
【7日(土)】
▽「四季の香ローズガーデンハーブフェア」(~29日)
180品種以上のハーブが、光が丘の練馬区立四季の香ローズガーデンで見頃を迎える。
園内の「キッチンガーデン」「ティーガーデン」「ポプリガーデン」にかわいらしいハーブの花々が開花。変わった形の葉なども鑑賞でき、実際に触れてその触感や香りを楽しめる。