
酒類総合研究所(広島県東広島市)は21日、2024酒造年度(24年7月~25年6月)に製造された清酒の出来栄えを審査する全国新酒鑑評会の結果を発表した。本県からは15蔵元の15点が入賞し、このうち9点が特に優れた「金賞」に選ばれた。金賞酒は前年に比べ一つ減ったものの、都道府県別の受賞数は5位タイで前年の水準を維持した。昨年12月に日本の「伝統的酒造り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された後、初の同鑑評会で、本県は全国有数の酒どころと肩を並べ酒造りの底力を示した形だ。
同研究所によると、113回目の今回は前年より19点少ない809点が全国から出品された。入賞は410点で、このうち金賞は202点だった。本県からの出品数は前年と同じ23点。
全国で金賞が最も多かったのは福島と兵庫の16点。新潟の15点、長野の12点と続いた。本県は秋田、宮城と並び9点で、下野新聞社の集計で、全国順位は5位タイだった。


入賞は福島と新潟の30点が最多。次いで長野が27点、兵庫が24点だった。本県は15点で、前年と同じ全国8位だった。
本県の蔵元では、「惣誉」の惣誉酒造(市貝町)が2000酒造年度以降、19回目の金賞を受賞した。「桜川」の辻善兵衛商店(真岡市)は11年連続の受賞となった。

金賞酒の原料米は7点が山田錦で、このうち2点が本県産米だった。井上清吉商店(宇都宮市)は本県オリジナルの夢ささらを使い受賞した。
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