東京ドームの舞台に立つXGの(左から)HARVEY、CHISA、JURIN、COCONA、HINATA、MAYA、JURIA

 東京ドーム公演に臨んだXGの(左から)HARVEY、HINATA、JURIA、JURIN、CHISA、COCONA、MAYA

 東京ドームのステージに立つXGら

 アンコールで肩を寄せ合うXGのメンバー

 東京ドームでパフォーマンスするXG

 東京ドームの舞台に立つXGの(左から)HARVEY、CHISA、JURIN、COCONA、HINATA、MAYA、JURIA  東京ドーム公演に臨んだXGの(左から)HARVEY、HINATA、JURIA、JURIN、CHISA、COCONA、MAYA  東京ドームのステージに立つXGら  アンコールで肩を寄せ合うXGのメンバー  東京ドームでパフォーマンスするXG

 グローバルに活躍する日本のガールズグループ「XG」が初の東京ドーム公演を開催し、世界35都市で約40万人を動員したワールドツアーを締めくくった。4月に米国で開かれた野外音楽フェス「コーチェラ」出演も話題になった7人組の凱旋公演に、約5万人の観客が沸いた。

 舞台上の巨大なスクリーンに映し出された地球がゆっくりと回転し、昨年5月から続いたツアーで7人が訪れたシンガポール、上海、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、サンパウロなど、世界各地の都市の位置が光り輝く。レーザーが乱舞する中、赤いマントに身を包んだメンバーが現れると、悲鳴に似た歓声が起こった。

 「HESONOO&X―GENE」で幕を開けたこの日。仮面を着け、呪術的な雰囲気も漂う「HOWLING」では、重たいトラップビートに、「アウゥー」という叫び声がXGを象徴するオオカミの遠ぼえのようにこだました。

 鮮烈なメークで彩られた目元はまるで挑みかかるように鋭い。時に重たいビートに合わせてなめらかに動く足元に対して、腕から指先まではシャープに舞い、7人で一つの動きを作り上げ、魅了する。

 モードなたたずまいのJURIN、ベリーショートが愛らしいCOCONA、ゴスロリテイストを忍ばせたHINATA…。それぞれの個性が際立つスタイルも魅力だ。

 ピンクを基調にしながらも、甘さを抑えた近未来的な衣装に着替えた中盤では、2000年代初頭を彩ったm―floの「prism」をサンプリングしたノスタルジックな「IYKYK」などを披露。

 立体的でカラフルな衣装に着替えると、HARVEYがキュートなラップを軽快に放ち、CHISAが力強く歌い上げる「PUPPET SHOW」「IS THIS LOVE」でたたみかけた。

 アンコールでは、この日リリースされたばかりの新曲「MILLION PLACES」を初披露。ワールドツアーで世界を旅した経験を歌う、どこか懐かしい一曲。COCONAは「世界を旅して、XGの音楽でこんなに世界とつながれることが本当にうれしくて、感謝の気持ちで一杯です」と語った。

 2022年にデビュー。交流サイト(SNS)では85%が海外のフォロワーといい、世界中で注目が続く。「未来はここから始まったばかりです」と、JURIAは力強く宣言した。

 「私たちに、こんなにもたくさん愛してくださる方がいるなんて今でも信じられない」と、大観衆を前に声を震わせたのはHINATA。「アルファズ(ファン)と仲間達に囲まれて本当に幸せです」。COCONAも目を潤ませ「11歳の時に東京ドームに立つってお母さんに宣言したんですけど…ママ! パパ! ステージ立ちました!」とメンバーに肩を抱かれながら語ると「XGが宇宙でライブできるぐらい、もっともっとビッグになります」と前を向いた。

 リーダーのJURINは、1年に及ぶツアーを「毎日が夢のようでとてもとても幸せでした」と振り返ると「これからXGはもっともっと、宇宙まで行く。皆さんと一緒に最高の景色を見たい」と誓った。