丁寧に苗を植える生徒たち

 【鹿沼】南押原中3年生約20人は8日、磯町の水田で田植えを体験した。地域住民との交流促進や、稲作や地域の食文化への理解を深めてもらうのが狙い。総合的な学習の時間を活用して毎年行っている。

 磯町、農業鈴木章由(すずきあきよし)さん(80)らがボランティアで講師を務め、鈴木さん方で育てたコシヒカリの苗を使用。生徒たちは横一列に並び、丁寧に植えていった。60平方メートルほど植え終わると、8条植えの大型田植え機で残りの約1700平方メートルに植える様子を見学した。

 酒井涼寧(さかいすずね)さん(14)は「昔の人たちの苦労を体験できる貴重な時間だった」と話した。秋に収穫した米は、給食などで提供される予定。