本格的な登山シーズンの到来を告げる「那須嶽神社開山祭」が8日、栃木県那須町湯本の那須岳山頂(茶臼岳、1915メートル)で行われ、登山客や関係者ら約100人が安全登山を祈願した。

残雪の山並みを望む山頂で行われた開山祭の神事=8日午前10時5分、那須町湯本
澄み渡った青空が広がる中、登山客は9合目の那須ロープウェイ山頂駅から約1時間をかけ、周囲の景色を楽しみながら登頂した。
山頂ではほら貝の音を合図に神事が執り行われ、那須温泉(ゆぜん)神社の人見文治(ひとみふみはる)宮司(60)は「山には常に危険が伴う。十分に事前の準備をして楽しんでほしい」と話した。
初めて開山祭に参加した福島県西郷村小田倉、会社員目取真恵美(めとりまめぐみ)さん(57)は「最高の天気に恵まれて良かった」と笑顔だった。

大勢の登山客が見守る中で行われた開山祭の神事=8日午前10時20分、那須町湯本
