ゴールデンウイークに入り、県内各地で田植えの時季を迎えた。日光市内のJR日光線沿線の田んぼには水が張られ、水鏡となって列車や日光連山を映し出している。

日光連山や列車が映り込んだ水田=29日午前6時5分、日光市和泉
江戸時代末期、二宮尊徳らが整備した農業用水路「二宮堀」が通る同市和泉地区。大谷川から引き込んだ水を使い、現在も約40軒の農家がコメ作りに精を出している。
雨上がりの29日も、朝から苗を積んだ軽トラックや田植え機がせわしなく行き交っていた。

同所、農業手塚雄一(てづかゆういち)さん(76)は「今しか見られない自慢の風景。男体山に磨かれた水で今年もおいしいコメを作りたい」と話していた。
(文・写真 磯真奈美)