男性7人組グループ「IMP.」が、5、6月に初の座長公演「IMPACT」を開催する。構成・演出は所属事務所「TO BE」社長の滝沢秀明。前半が歌やダンスを組み合わせた華やかなショータイム、後半は「平将門」をモチーフにした芝居パートで、10トンの水を降らせながらの大立ち回りが見どころになるという。デビューから約2年、新たな段階に踏み出しつつある彼らに、主演舞台への意気込みや今後の展望を聞いた。(※記事末尾にインタビュー動画のURLがあります)
◆IMP.(アイエムピー) 佐藤新(さとう・あらた)、基俊介(もとい・しゅんすけ)、鈴木大河(すずき・たいが)、影山拓也(かげやま・たくや)、松井奏(まつい・みなと)、横原悠毅(よこはら・ゆうき)、椿泰我(つばき・たいが)の7人で2023年にデビュー。2025年1~4月には全国18都市を巡るライブツアーを成功させた。
(1)エネルギー、インパクト届ける
記者 最初に「舞台をやるよ」という話があった時の皆さんのリアクションは。
基 みんなで顔を見合わせましたね。確かフェス終わりにみんなでご飯に行って、その時に滝沢社長も来てて。いつも食事中にぼそっと大事なことを言うんです。
記者 初の座長公演、どんな作品になるのでしょうか? その中で自分がどんな「インパクト」を残したいかも含めて、お一人ずつお願いします。
佐藤 タイトルが「IMPACT」ということで、一つ一つの演目に衝撃というか、印象に残る瞬間がちりばめられています。立ち回りもあるので、この演目をやりきることで僕たちのエネルギーや、意思の強さも存分に発揮できたら。僕自身も殻を大きく破って、「佐藤新、こんなことできたんだ」って驚いてもらえるように一生懸命務めたいです。
基 今までライブで見せてきた僕たちの印象とはちょっと違うもの、ギャップをたくさん見せられるような舞台になるんじゃないかな。おのおのが大事なシーンを任されるので、みんながどういうキャラクターを仕上げてくるのかも楽しみです。
鈴木 今まで先輩方をサポートしてきた僕らが、主演になった時にどう輝くかはすごく楽しみです。デビューしてからの約2年間で培ってきた経験を生かして、僕らが魂を削っている瞬間が一番美しいと思うので、そこが皆さんの胸に届くようにパフォーマンスしたいです。
影山 この舞台は「TO BE」としても初の試み。会社としての意思も受け止めながら取り組みたい。演出も派手なものが詰め込まれているので、そこに負けないように、僕たちそれぞれが自分たちから発するエネルギーを皆さんに届けて、インパクトを残して、楽しかったって思ってもらえるような作品にしたいです。
松井 一切手を抜かず、毎日ブラッシュアップして皆さんに感動を届けられるように頑張りたいです。お芝居ではみんながいろいろな役を演じるんですけど、僕としては一人の男としてかっこいいな、と思える人を見せたいと思っています。
横原 前半のショータイムの中で、メンバーそれぞれがピックアップされるようなものがあると聞いたので、そういったところで7人としての強さはもちろんですけど、それぞれの個性を出していけたらいいなと思います。
椿 タイトルに負けないように、パフォーマンスもどんどん磨きをかけていきたい。相当ハードな、限界を超えていく作品になるので、疲れている姿を見せないことによって「こいつらどこまでできるんだ」という衝撃を与えて、終わった時には7人が大きくステップアップできているように、稽古から全力で挑みたいです。
(2)全国公演の楽しみは…?
記者 今回は事務所の後輩グループ「CLASS SEVEN」(クラスセブン)のメンバーからも5人が出演します。どんな背中を見せたいですか。
椿 まずは稽古からしっかりやることが大事なんだって見せないと。先輩たちがここまでマックスでやってるんだから、僕らもやろうぜって思ってもらえるように。あとはオンとオフをしっかり切り替えて、厳しい時は厳しく、みんなで楽しくご飯を食べる時は食べる、厳しいけど楽しい現場になればいいですね。
記者 後輩たちに向けて「稽古ではこれが大事」というアドバイスをお願いします。
影山 体力は絶対いるね。
横原 あとは返事。分かってるのか分からないのかをはっきりさせたほうがいい。
鈴木 黙ってるのが一番駄目ですね。分からなかったら聞いてくれればいい。
記者 今回の公演では名古屋、金沢、広島の3都市を巡ります。皆さんがお仕事で全国を巡る時に楽しみにしていることはありますか。
影山 どの地方でもなんですけど、公演終わりにみんなでホテルの部屋に集まるのを楽しみにしてるんですよ。だいたい椿くんの部屋にみんなで集まるんですけど。そこで一日振り返って、今日こうだったよね、次もっとこうしてみようかとか、普通にプライベートの話とかいろいろ話して、気付いたら「もうこんな時間か!」って。
記者 何時くらいまでやるんですか?
影山 次の日にもよりますけど、入り時間が遅かったら朝4時とか。
鈴木 次の日休みだったら全然帰んないよね。4時なんてもんじゃない。
椿 楽しいんですけど、起きた時に枕元に誰かが忘れていったチョコとかあるので、そういうのだけやめてくれたら。
影山 それは佐藤さんだね(笑)。
佐藤 これからはマナーをしっかりしておじゃましたいです。
基 そうだよ、CLASS SEVENもいるんだから。
鈴木 僕は石川のテレビ番組に出演しているので、金沢公演には思い入れがあります。ハードな舞台になると思うので、公演終わりに温泉に行って体を休めたいです。
松井 僕は大河くんが番組でお薦めしていたラーメン屋に行きたくて。以前ツアーの時に行ったら定休日だったんですよ。今回の公演でみそラーメンを食べたいです。
鈴木 連れてくよ。
横原 今、金沢のご飯の話が出ましたけど、広島、名古屋といえば(プロ野球)セ・リーグ。元広島東洋カープの栗原(健太)選手(現千葉ロッテマリーンズ・コーチ)とか、中日ドラゴンズの森野(将彦)選手(現中日コーチ)とか、会ってみたいです。
鈴木 その人たちがその場所にずっといると思ってるんだ(感心)。
横原 いないの?
6人 (爆笑)
鈴木 ピュアだな~(笑)。
※他の皆さんの「ツアー中の楽しみ」は動画でチェック!
(3)夢は「国民的」「引っ張りだこ」なグループ
記者 ライブやツアー、舞台を経て、これからどう成長していきたいですか。
佐藤 個人のお仕事をもっとやっていきたい。お芝居もバラエティーも雑誌も、どんどん飛び込んでいって、グループに還元できたらいい。アーティスト活動に役立つ趣味もそのうち見つけたいし、どんどん成長していく年にしたいです。
基 IMP.っていう名前を広めて、国民的な存在にしたい。そうなるために僕らはずっと切磋琢磨しながら頑張っているので、まずはこの舞台を成功させたいです。
鈴木 去年から今年にかけてみんなが個人の仕事をやってきて、それぞれの経験を結集して、よりレベルアップしたIMP.を見せられるのがこの舞台。ここからライブとかフェスとか、日本だけでなく世界につながる舞台になれば、と思います。
影山 僕らは常にIMP.にしかできないことを探し続けて、その一つがこの舞台。新しいことに挑戦して、いろんな色を楽しんでもらえたらうれしいし、常に上を目指して一つ一つ真剣に取り組みたいです。
松井 それぞれがグループの名前と一緒にいろんな場所に飛び出して、IMP.が広がっていくのを感じてます。これからは7人でいろんなところに出て「IMP.がこういう子たちなんだ」っていうのが、もっと広がればいいなと思っています。
横原 7人っていうのが大事なんじゃないですかね。個人の仕事も大事ですけど、結局、俺ら7人で何するか。本職はライブだと思ってるので、少しでも多くの観客の前に立てるように、この舞台を成功させたいです。
椿 ゆくゆくは「IMP.を見ない日がない」とみんなに思ってもらえるようになりたい。常にテレビに出てたり、舞台やったりフェスやったり、本当に引っ張りだこな存在になることが、僕たち7人の目標です。
記者 ありがとうございます。代表して佐藤さん、あらためてファンの皆さんにメッセージを。
佐藤 シンプルに「見に来てよかった」「IMP.に出会えてよかった」と思える舞台になることは間違いないので、楽しみにしてほしいです。この舞台期間中も、僕たち7人がどんどん成長した姿を見せていって、これからも応援していただけるような、そんな舞台を作りたいと思っています。ぜひ、見に来てください。
7人 よろしくお願いします。
★舞台「IMPACT」は5月1~25日名古屋・御園座、30日~6月1日金沢・本多の森北電ホール、6~8日広島文化学園HBGホールで。
5月24、25日の御園座公演は全国の映画館でライブビューイングを実施。
★インタビュー動画のURL
https://youtu.be/ubC_m6paeHE
(取材・文=共同通信 高田麻美 撮影=間野萌)