自治医大の入学式へ向かう篠崎さん(左)と美咲さん=4日午前、下野市薬師寺

篠崎さんがリハビリ初期にひらがなの練習をしていたノート=3月下旬、宇都宮市

自治医大の入学式へ向かう篠崎さん(左)と美咲さん=4日午前、下野市薬師寺 篠崎さんがリハビリ初期にひらがなの練習をしていたノート=3月下旬、宇都宮市

 精神症状や意識障害を来す脳の希少疾病を乗り越えて今春、幼い頃からの夢だった医療の道へ歩み出した新入学生がいる。自治医大看護学部の篠崎(しのざき)れいなさん(19)。5年前、発症は年間50万人に1人とされる「抗NMDA受容体脳炎」の診断を受けた。数カ月の昏睡(こんすい)、記憶障害の後遺症を克服し、4月に入学。「患者さんに自分の経験を伝え、希望を持たせる看護師になりたい」と意欲を燃やしている。