女子800メートル決勝 優勝した粕谷(瑞穂野、右)=カンセキスタジアムとちぎ

 陸上の第71回県春季大会第2日は13日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで中学の部の各種目が行われ、男子110メートル障害は小川舜(おがわしゅん)(落合)が大会記録まで0秒11差に迫る、14秒91の好記録で初優勝した。

 同100メートルは長田伍平(ながたいっぺい)(大平南)が11秒55で制し、前日の200メートルと合わせて2冠を達成した。女子走り幅跳びは前回王者の厚木彩佐(あつきあやさ)(足利クラブ)が5メートル33で2連覇。同800メートルの粕谷椛(かすやもみじ)(瑞穂野)が2分21秒22で初優勝を果たした。

 大会第3日は18日、同会場で高校・一般の部の各種目が行われる。

「びびらず」他を圧倒

 男子110メートル障害は小川舜(おがわしゅん)(落合)が2位に1秒35差を付ける14秒91を記録し、圧倒的な速さを見せての優勝。自己ベストには0秒09届かなかったが「雨とこの寒さの状況下では良い内容だった」と納得した。

 持ち味の思い切りの良さが光った。号砲とともに頭一つ抜け出すと「びびらず突っ込む」と減速することなくハードルに突入し「自分のリズムを刻めた」。一切の無駄を省く快走で、終始良い波は途切れなかった。

 今夏の目標を全国中学大会決勝進出に定める14歳は「どこまで早くなれるか楽しみ」と希望を膨らませた。

女子800メートルを初制覇

 瑞穂野・粕谷椛(かすやもみじ)「優勝できたのは良かったが、積極的に仕掛けられずタイムは駄目駄目だった。全国中学大会参加標準記録にはまだ遠いので苦しい練習から逃げず、自分を追い込みたい」

女子200メートルで自身初の県大会優勝

 大沢・中田柚花(なかだゆずは)「順位にこだわっていたのでとてもうれしい。自分の持ち味の後半の伸びで、プラン通り今まで勝ったことのないライバルを抜かせてよかった」