鉄板の上でジュージューと焼ける俵型のハンバーグを、店員が目の前でカットして提供する。「爆弾ハンバーグ」は来店客の半数以上が注文するフライングガーデン(小山市)の看板商品だ。

 開発したのは創業者の野沢八千万(のざわやじま)会長(75)。きっかけは1988年、現社長で当時小学生だった次男卓史(たかふみ)氏(44)の問いかけだった。「友達に聞かれたんだけど、お店で一番おいしい料理って何なの」と尋ねられた。

 当時、県内外にあった3店舗は、150種類以上のフードとドリンクを提供する洋風居酒屋のような店だった。問いかけに対し野沢会長は「何でもうまいよ」と答えたものの「看板商品がないことに気づいた」。