製麺業の七福麺(佐野市植野町、飯塚勇司(いいづかゆうじ)社長)は7日までに、「十割そば」と「生パスタ」を発売した。飯塚社長は昨年9月、後継者不在だった七福麺を事業承継した。事業に弾みを付けようと、融資など支援策を利用できる県経営革新計画の承認を受け、2種類の麺を新たに開発した。
そば粉100%の十割そばは、そば本来の風味を楽しめる一方、麺が切れやすいという難点がある。新たに開発した十割そばは粗びき粉、細かい臼びき粉に、そば粉をアルファ化(のり化)して抽出したでんぷんを使うことで切れにくくした。飯塚社長は「そばの香りが高く、小麦粉が入っていない分、歯切れもよい」と話す。
生パスタは県産小麦イワイノダイチを使い、粉末卵で色付けした。「1分半でゆで上がり、もちもち感がおいしい」という。
価格はいずれも1食(140グラム)税別232円。