華やかな衣装を着て寺へと向かう子どもたち

 【茂木】千本の昌泉寺で3月29日、新たに任命された住職の就任式となる晋山式が実施された。式に花を添える稚児行列も行われ、町内外の子どもたち約50人が華やかな衣装をまとい、須藤小から同寺までの約500メートルを練り歩いた。

 曹洞宗の同寺は1500年創建。今回は15年ほど前に亡くなった31世佐藤昌三(さとうしょうざん)住職=享年66=から、息子の32世昌光(しょうこう)住職への引き継ぎ式となり、寺を開いた厚山正淳(こうざんしょうじゅん)大和尚の500回忌を待って行われた。

 稚児行列は参加すると仏から慈悲の見守りを受け、健やかに育つとされる。集まった未就学児から新小学6年生たちは同校体育館で冠や上着を着け、雨の中を保護者に傘をさしてもらいながら寺を目指した。

 参加した益子町七井、新年長児会田夢乃(あいだゆめの)ちゃん(5)は「着た服はきれいでうれしかった」。佐藤住職は「あいにくの雨だったが、無事、子どもたちが歩けて良かった」と話した。