住民らが当時目を光らせていた監視小屋の跡地周辺=18日午後、大田原市佐久山

当時、信者が人目を避けて通行していた道を示す渡辺さん=18日午後、大田原市佐久山

住民らが当時目を光らせていた監視小屋の跡地周辺=18日午後、大田原市佐久山 当時、信者が人目を避けて通行していた道を示す渡辺さん=18日午後、大田原市佐久山

 オウム真理教による1995年の地下鉄サリン事件から20日で30年となる。大田原市佐久山地区はかつて、オウム関連の渦中にあった。事件後の99年6月から約1年間、元民宿に信者が移り住んだ。住民らは反対運動を展開し、激しく抵抗した。現在、現地に当時の痕跡はない。ただ、凶悪事件を起こした教団への不安や恐怖は今も住民の脳裏に残る。「事件を記憶にとどめたい」との声も聞かれた。