新型コロナウイルス禍で減収した世帯に無利子で生活費を貸し付ける国の「特例貸付制度」で、2024年1月までに返済開始時期を迎えた県内約4万7千件のうち、同12月末時点で6割超の約2万9千件が低所得などを理由に返済できていないことが14日までに、県社会福祉協議会のまとめで分かった。苦境をしのぐために貸し付けされても、生活再建がままならない実態があることが浮き彫りになった。