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 2024年4月に開校した宇都宮市下小池町の県林業大学校で14日、初めての卒業式が行われた。保護者や林業関係者らが出席し、本県林業の未来を担う1期生21人の門出を祝った。

 同校は林業人材の育成を目指して開校し、未経験者対象の「就業前長期課程」(1年)に男性17人、女性4人が入学した。学生は林業の基礎を学ぶ座学や実践力を身に付ける実習を重ね、林業機械など計14の資格を取得。卒業後は県内の森林組合や林業関係企業などへ就職する。

大野校長(手前)から卒業証書を受け取る卒業生=14日午前10時、宇都宮市下小池町
大野校長(手前)から卒業証書を受け取る卒業生=14日午前10時、宇都宮市下小池町

 式では、和紙とスギを組み合わせて作られた卒業証書が一人一人に手渡された。大野英克(おおのひでかつ)校長(59)は「21人で互いに応援しながら全てのカリキュラムを完走し、本当に感心している。皆さんならば林業界を改革できると思う」とエールを送った。

 卒業生を代表し、小島英太郎(こじまえいたろう)さん(19)は「学んだことを生かして栃木県の林業を守り、次世代を担うリーダーとして全身全霊で精進していく」と答辞を述べた。

 式終了後、卒業生が製作した木製のベンチ5台が県へ贈られた。