新型コロナウイルスの感染者が栃木県内で初めて確認されてから、22日で5年となる。厚生労働省の人口動態統計によると、4日までに公表されたコロナ感染による県内の死者数は累計で1989人に上る。ほとんどが65歳以上の高齢者とみられる。今冬も高齢者施設などでは感染者の集団発生が相次いでおり、県は研修を通じて施設職員の対応力強化を促す取り組みに力を入れている。

 本県では2020年2月22日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の感染が初めて確認された。ウイルスの変異などに伴って第1~8波まで流行が繰り返され、感染者の全数報告義務があった23年5月7日までに計42万7994人が感染した。コロナが5類に移行した同8日以降、県は76の定点医療機関で把握した感染者数を週1回公表している。