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 ニラの栃木県内有数の産地になっている鹿沼市の生産農家で、冬ニラの新株の最初の収穫「一番刈り」が最盛期を迎えている。

ハウス内に並ぶ収穫された一番刈りの冬ニラ=19日午後、鹿沼市上日向
ハウス内に並ぶ収穫された一番刈りの冬ニラ=19日午後、鹿沼市上日向

 JAかみつが鹿沼にら部では今期(昨年9月~今年8月)、110軒の農家が計約43ヘクタールを作付け。一番刈りの冬ニラは寒い時季にゆっくり育つため、やわらかく甘みがある。

 同市上日向(ひなた)、農業福田晃一(ふくだこういち)さん(61)のハウスでは19日、福田さんら4人が作業。高さ50センチ前後に成長した「ミラクルグリーンベルト」という品種を鎌で刈り取った。

 この日は約120キロを収穫。福田さんは「緑鮮やかな冬ニラを食べて、冬から春の旬の味を感じてほしい」と話した。収穫した冬ニラは主に京浜方面に出荷されるほか、市内にある同JA直売所2カ所で販売している。一番刈りは今月下旬まで続く。

(文・写真 河野光吉)