【宇都宮】日本相撲協会の枝川(えだがわ)親方(元幕内蒼樹山(あおぎやま))は29日、市役所に佐藤栄一(さとうえいいち)市長を表敬し、4月18日に開かれる大相撲の春巡業「宇都宮場所」(同実行委員会主催)をPRした。市内での巡業は6年ぶり。
この日は春場所の番付編成会議が開かれ、市出身の若ノ勝(わかのしょう)関(21)の新十両昇進が決まった。佐藤市長が「きょうは最高のタイミング。(地元は)ファンクラブの話題で大騒ぎになっている」と話すと、枝川親方は「若ノ勝を宇都宮場所にぜひ呼びたい」と特別参加させることを明らかにした。
宇都宮場所は市体育館(ブレックスアリーナ宇都宮)が会場。幕内力士や関係者など総勢200人が結集する。横綱昇進が決まった豊昇龍(ほうしょうりゅう)関の横綱土俵入りも披露される予定。
当日は午前9時に開場。公開稽古や相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する「初切(しょっきり)」、力士が独特の語り口で歌う「相撲甚句」などの後、幕内による迫力ある取組が行われる。若ノ勝関は、午前の握手会や質問コーナー、午後の幕内土俵入りなどに登場する見込み。
枝川親方は「巡業はいろいろな催しがあり、力士を身近に感じることができる。今日誕生した新横綱と宇都宮市出身の新十両を見に来て、生の相撲を楽しんでほしい」と呼びかけた。
チケットはコンビニエンスストア設置の専用端末などで販売している。(問)同場所事務局052・229・6019。