お茶をたてる園児たち

 【茂木】子どもたちに本格的な茶道を体験してもらおうと、茂木中央認定こども園は23日、同園で「親子お茶会」を開いた。同園では恒例の親子イベントだが、今年は初めて園児たちが自ら作った茶わんでお茶をたて、母親たちに振る舞った。

 園児たちは1年間、町在住の茶道家植田敏子(うえたとしこ)教授(85)と鯉沼(こいぬま)セツ子(こ)講師(75)から茶道の基礎を学んできた。さらに今年は保護者に陶芸家がいたことから、茶道用の茶わんを作り、自分たちで窯出しまで行ってお茶会に備えてきた。

 この日は9人の年長園児が、目の前に並んだ母親たちに和菓子を差し出した後、それぞれが茶せんで抹茶をたてて振る舞った。園児たちは立ち上がり方から「どうぞ、お召し上がりください」といった声かけまで丁寧にこなしていった。

 お茶会を終え、太田玲那(おおたれいな)ちゃん(6)は「お茶をたてるところが難しかったけど頑張った」と笑顔。植田教授は「みんな和やかにお茶をたててくれて幸せを感じた」と話していた。