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 天台宗の修行道場として知られる日光市萩垣面(はんがきめん)の古刹(こさつ)・日光山興雲律院(こううんりついん)で14日、所願成就を願う「年越大祭」が行われた。秘法の護摩たき「採灯大護摩供(さいとうだいごまく)」が執り行われ、白煙が境内を包んだ。

護摩をたき所願成就を祈る山伏たち=14日午前11時40分、日光市萩垣面
護摩をたき所願成就を祈る山伏たち=14日午前11時40分、日光市萩垣面

 快晴のこの日は、雪が残る境内に結界が設けられ護摩たきが行われた。厳かな雰囲気の中、山伏たちが結界内に入り、おのや弓などで場をはらい清めた後、護摩壇に点火された。大きな白煙とともに炎が勢い良く上がり、集まった人たちは手を合わせた。その後、本堂で豆まきが行われ参拝者に福が分け与えられた。

 中川仁喜(なかがわじんき)副住職(47)は「昨年は正月から大変な年だった。新しい1年は世の中が落ち着き、平和になればという気持ちを込めて拝んだ」と話した。