栃木県の知人らから送られた支援物資に感謝する加藤さん=31日午後1時5分、石川県珠洲市上戸町北方

 自宅で迎える2025年の元日。石川県珠洲市上戸町北方、セラピスト加藤美紀(かとうみき)さん(66)は、例年なら玄関先に飾る正月のしめ飾りを用意しなかった。「新年を祝うような気持ちにはなれない」。街に、家々に、人々の心に激震の傷跡が残る。一方、家族と過ごせるありがたさを感じる。24年1月に娘婿の実家がある鹿沼市へ一時、避難した。その時の縁が珠洲市に戻った今もつながる。本県の有志からの支援に「復興に向けてがんばろうと思える」と感謝を口にした。能登半島地震は1日、発災から1年を迎える。