日が暮れ明かりがともる市街地を行き交うLRT。開業から1年が過ぎ県都に溶け込んでいる=30日午後5時10分、宇都宮市東宿郷5丁目、ドローンから、磯真奈美撮影

 宇都宮市中心部に夜の帳が下りる。家路を急ぐ車の合間を黄色の次世代型路面電車(LRT)が老若男女を乗せて走って行く。開業から1年。LRTは県民の足として定着し、発展したJR宇都宮駅東口もすっかり街並みに溶け込んでいる。未来に向けまちづくりが前進する一方、人々には先の見通せない物価高や突然の自然災害などの不安がつきまとう。喜びと苦しみ。相反する感情が交錯した2024年は31日、幕を閉じる。