ろうや難聴のアスリートたちが熱戦を繰り広げる「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」が11月、東京都など3都県を会場に日本で初めて開催される。本県出身・在住の選手たちは大会への出場やメダル獲得を目指し、日々の練習に打ち込んでいる。1924年の初開催から100周年の節目となる東京大会。出場や活躍が期待される選手や、初の日本代表として大会に挑んだ経歴を持つ県内の元アスリートを紹介する。

■藤本智仁さん(バドミントン) 予測させぬショット武器

 シャトルの軌道を予測させないショットが持ち味だ。球技の中で最も球速が速いとされるバドミントン。粘り強い打ち合いの中の高揚感こそ「バドミントンの楽しさ」と目を輝かせる。