【足利】足利署は20日夜、県境の渡良瀬川に架かる鹿島橋(鹿島町)で太田署(群馬県太田市)と合同特別警戒検問を実施した。犯罪が広域化している上、年末に入り全国で凶悪事件が多発しているため、事件事故の抑止や検挙が狙い。足利署によると、両署がこの目的で合同検問を行うのは初めてという。
現在実施中の「年末年始特別警戒」と「年末の交通安全市民総ぐるみ運動」の一環。午後8~10時ごろの間、足利署の各課員15人と太田署の17人を動員した。
底冷えする中、両署員は橋の両端に分かれ、それぞれの管轄する市に入ってくる車両を一台一台止めた。免許証や飲酒運転の有無などを確認し、「お気を付けください」などと声をかけた。県境ということもあり、群馬ナンバーの車両が目立った。
足利署交通総務課の平野元彦(ひらのもとひこ)課長(46)は「街頭での見せる警戒活動を強化することで、市民の安心感の醸成につながればと期待している。年末は忙しいですが、安全運転を心がけてほしい」と呼びかけた。