講演する杉本さん

 中高生の夢や進路選択を応援しようと、東京大工学部卒で内閣府の理工系女子応援大使の杉本雛乃(すぎもとひなの)さんによる講演会「夢実現へのチャレンジ」が14日、栃木市のきららの杜(もり)とちぎ蔵の街楽習館で開かれた。

 市が、とちぎ市男女共生大学の一環で企画。中高生や保護者ら約40人が来場した。

 元ミス・インターナショナル日本代表で現在は経済産業省職員の杉本さんは、大学生活や研究内容を紹介。中高生時代は理数系が得意だったが医者と研究者以外の職業についてイメージがつかめず、夢を持てずにいたと振り返った。

 ボランティアや英語スピーチコンテストなど課外活動に挑戦し、海外留学や研究室で学ぶうちに研究や物理の楽しさに気付き、研究者を志したといい、「夢がないからこそ、見つけようとする努力や行動を起こすことが大切」と呼びかけた。

 母親と参加した国学院大栃木中1年溝江萌花(みぞえもえか)さん(13)は「理系に女性は少ないけど楽しめることが分かった。専門的に学べることも知れたのでもっと勉強を頑張りたい」と話した。