栃木県那珂川町の特産品、小砂(こいさご)焼の窯元「藤田製陶所」で、来年の干支(えと)「巳(み)」の置物作りが最盛期を迎えている。

工房にずらりと並んだ干支「巳」の置物=5日午前11時20分、那珂川町小砂
置物は高さ9センチ、幅5センチ、奥行き8センチほどの手のひらサイズ。丸みをおびたかわいらしいデザインのヘビになっている。小砂焼の特徴の金結晶と赤、白、ピンクの4色がある。
5日も藤田真一(ふじたしんいち)代表(70)が、完成前後の置物がずらりと並んだ工房に入り、粘土の形を整えるなどの作業に黙々と当たった。1日で40個ほど作るといい、年末まで続く。
藤田代表は「“巳(み)んな”の幸せを願って作っています」と笑顔で話した。同製陶所で置物の在庫問い合わせや注文を受け付けている。(文・写真 磯真奈美)