県内で男性の美容商品やサービスの利用が広がっている。化粧品売り場や生活雑貨専門店のメンズコーナー、脱毛・スキンケアなどのメニューを導入する美容室のスタッフは、若年層を中心に、清潔感や好印象を与えようとケア意識の高まりを感じているようだ。
FKD宇都宮店(宇都宮市今泉町)の化粧品売り場「Natural Cosme Bar(ナチュラルコスメバー)」では男性向け、ジェンダーレスのスキンケア、メーク用品をそろえる。
販売スタッフ杉野知美(すぎのともみ)さん(33)によると、2022年のオープンから2年がたち、20~40代の男性客が増えた。「以前より気軽に買いに行けるようになったのでは」と推測する。プレゼントで初めて使用し、気に入って自分で買いに訪れた人もいるという。
同店の「宇都宮ロフト」でも16年のオープン当初から、メンズコーナーを開設。20代を中心に一定の利用があるという。近年、特にスキンケア関連商品の需要が増え、女性のメークコーナーにあるパックや、男性用日傘を買う人がいる。家族やパートナーとシェアして使う人もいる。
「性別を区別しない世の中の流れを売り場で感じる」と冨田洋介(とみたようすけ)店長(44)。新型コロナウイルス禍以降、オンライン会議で自分の顔を見る機会が増えたことや、Kポップの流行で肌の美しさを重視するようになったことなどが後押ししているという。
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