水かさが増し、林地残材などが散らばる登山道=18日午前9時、鹿沼市上久我(鹿沼市スポーツ協会山岳連盟提供)

 鹿沼市北西部の前日光県立自然公園内に位置する石裂山(おざくさん)(879メートル)で、沢沿いに続く登山道が連日の雨の影響で崩壊していることが20日までに、鹿沼市スポーツ協会山岳連盟への取材で分かった。同連盟は登山には危険だとして入山を控えるよう呼びかけている。沢が増水し登山道の至る所に岩などが押し寄せ、不安定な足場も多いという。市内は8月下旬、集中豪雨に見舞われていた。

 石裂山は急峻(きゅうしゅん)な岩場や鎖場などが人気。山頂付近はモミジが自生し、例年10~11月には紅葉狩りに訪れる人も多いという。同連盟の自然公園指導委員会が、市から登山道の一部の管理を委託されている。