自民党総裁選で、立候補した茂木敏充(もてぎとしみつ)幹事長を除く栃木県選出の自民国会議員6人のうち、5人は自民県連会長でもある茂木氏を支持することが12日、下野新聞社の取材で分かった。佐藤勉(さとうつとむ)衆院議員は小泉進次郎(こいずみしんじろう)元環境相を支持する考えを明らかにした。
茂木氏の推薦人には簗和生(やなかずお)衆院議員、上野通子(うえのみちこ)参院議員、高橋克法(たかはしかつのり)参院議員が名を連ねた。
簗氏は「重要閣僚、党三役を歴任し、経験値は全候補の中で随一。厳しい外交交渉も含め、内外の難題に立ち向かう上で経験値は不可欠」と説明した。
上野氏は参院の海外出張でオーストラリアに滞在中のため、コメントはなかった。高橋氏は「経済再生では(茂木氏が)ずばぬけている」と評価する。
茂木氏が会長を務める茂木派の五十嵐(いがらし)清(きよし)衆院議員は「実績、経験が一番だから」と述べた。船田元(ふなだはじめ)衆院議員も茂木氏を支持する意向だ。
一方、佐藤氏は「県連会長の立候補を考慮しても、ここまで沈んだ自民党を元に戻すには若い力が必要だ」として「党再生のためには40代前半の小泉氏が総裁にふさわしい」との見解を示した。佐藤氏は小泉氏を支持する菅義偉(すがよしひで)前首相と関係が近い。