宇都宮地方気象台は25日午前5時54分、「大雨と雷および突風に関する栃木県気象情報」を発表した。県内では25日夜遅くにかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意、警戒するよう呼びかけている。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意が必要という。

 気象台によると、県内は暖かく湿った空気の流れ込みや日中の気温上昇の影響で、25日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定になる見込み。これまでに降った雨により地盤が緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まる恐れがある。24日午後1時〜25日午前5時の降水量(速報値)は、宇都宮で106・5ミリ、真岡69・5ミリ、高根沢65・0ミリなどとなっている。

 25日は昼過ぎから夜遅くにかけ、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降る所がある見込み。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合は、警報級の大雨となる可能性がある。25日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で北部、南部とも50ミリ。26日午前6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で北部、南部とも100ミリ。

 気象台は、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。降ひょうの恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。