男子100メートルバタフライ予選 レースを終え、タイムを確認する水沼尚輝。準決勝に進んだ=パリ郊外(共同)

 苦しみの先に光を見いだし、この舞台に再び戻ってきた。

 2021年東京五輪では聞けなかった「ものすごい声援」。その中をしなやかに泳ぎ切った後、水沼尚輝(みずぬまなおき)(27)=真岡市出身、新潟医療福祉大職員=の表情が一瞬曇った。