原爆の悲惨さを伝えるパネルとイベントのポスターを持つ田羅さん

 【栃木】広島市出身の自治医大6年田羅理美(たらさとみ)さん(27)は27、28の両日、嘉右衛門(かうえもん)町伝建地区拠点施設交流館で、被爆体験記の朗読や戦争に関するパネル展示を行う。本県に移り住んでから原爆の記憶に触れる機会の少なさや温度差を感じていた被爆3世の田羅さん。来年2月の医師国家試験に合格すれば地元へ戻るため、その前に本県でも被爆体験を伝えようと、ほぼ1人で手作りのイベントを企画した。