パリ五輪の日本代表に内定した佐藤(右)。日本選手権男子400メートルで2位となり代表入りをたぐり寄せた=6月30日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアム

 パリ五輪陸上男子400メートルの日本代表に佐藤風雅(さとうふうが)(作新学院大出、ミズノ)が4日、選出された。28歳の「遅咲き」のスプリンターにとって初の五輪。大学時代からの恩師や、栃木陸上競技協会の関係者も万感の思いだ。

 佐藤風は2021年の東京大会出場は逃した。「悔しさは共有してきたし、本人しか分からない葛藤もあったはず」。作新学院大陸上部監督の相馬聡(そうまさとし)さん(45)は、3年越しで五輪切符をつかんだ教え子に思いをはせた。