【市貝】町職員が時間外手当申請時に勤務時間を過少申告していたとみられる問題を受け、町は4日の町議会全員協議会で職員に行ったアンケート結果を公表した。職員133人に対し、時間外手当を支払うことになったのは1人だった。

 アンケートは4月16~26日で実施。対象は管理職と学校勤務の会計年度職員を除く現役職員で、法的に請求できる過去3年までさかのぼった。「時間外労働と認識していたが申請を行わなかったと思われる時間があるか」との問いには9人があると返答。さらに「時間外労働と認定されれば時間外手当を申請する」と答えたのは6人だった。

 ただ6人のうちタイムカード以外で当時の勤務時間を証明するものを提出できたのは1人で、その職員には3日分の時間外手当4830円、遅延損害金427円の総額5257円を支払うことになった。

 既に町では昨年4月の勤務時間の過少申告に2人が該当し、入野正明(いりのまさあき)町長も給与カットなどを表明していたが最終的な精査で人数が減った。町は「当町にふさわしい働き方改革について検討し、再発防止を図っていきたい」としている。