帝国データバンク宇都宮支店は16日、燃料小売りなどの万屋商事(小山市間々田)が宇都宮地裁栃木支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。7日付。負債総額は2023年6月期末時点で約4億円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、万屋商事は1953年設立。主に灯油やプロパンガスなど各種燃料小売りを手がけ、不動産仲介なども行っていた。82年には「マルマンホームセンター」を開業し、燃料だけでなく金物や日用雑貨、園芸用品なども販売。最盛期の94年6月期には売上高約10億4500万円を計上していた。

 ホームセンター開設に伴う設備投資が大きかった一方、長引く景気低迷で販売は伸び悩み、2002年までに店舗を閉鎖。その後は資産を売却しながら負債を減らし、燃料小売りと不動産賃貸を行っていたが、債務超過となり、今年1月に事業を停止していたという。