幼少期に指導した鏡への期待を語る舩越さん=壬生町内

 出会いから16年。宇都宮市出身で女子76キロ級日本代表の鏡優翔(かがみゆうか)(22)と、幼少期の恩師舩越光子(ふなこしみつこ)さん(50)=壬生町在住=の絆は、花の都・パリで実を結ぼうとしている。

 地元のレスリング教室で10歳から競技を始めた舩越さん。当時の女子選手は「全国で10人いるかどうか」。競技人口の少なさもあり、全国、世界への道はすぐに開けた。1991年の世界選手権は最重量級の75キロ級に高校生で初出場。出場3度目の94年、20歳で頂点に立った。