帝国データバンク宇都宮支店は1日、米菓製造の大丸製菓(宇都宮市西川田南2丁目)が事業を停止し、弁護士一任で自己破産申請の準備に入ったと発表した。事業停止は3月29日。負債額は2023年7月期末時点で約4億500万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、大丸製菓は1949年創業、61年設立。「おかき物語」や「雅職人」などのブランド名で、せんべいやおかきなどを製造していた。

 最盛期の2005年7月期は売上高約7億5千万円を計上していたが、消費者の好みの変化や同業他社との競合もあり、売り上げが減少。原材料費やエネルギー価格の高騰も追い打ちをかけ、23年7月期の年間売上高は約1億8700万円まで落ち込んだ。採算が維持できず資金繰りが苦しくなり、事業存続を断念した。