県公安委員会

 県公安委員会は9日、宇都宮市、指定暴力団六代目山口組系幹部の50代男性に、賞揚・慰労目的で金品などを受けることを禁じる賞揚等禁止命令(本命令)を出した。県公安委による発出は12年ぶり、5人目。

 県警組織犯罪対策1課によると、男性は2003年4月にさくら市(旧氏家町)で発生した暴力団同士の対立抗争で、対立していた別の組員を射殺。殺人罪などで有罪判決を受けて服役していた。

 県警は男性が出所した今年10月24日、仮命令を出して意見聴取を求めたが男性は欠席したため、県公安委が本命令の発出を決めた。今回の命令により、男性は出所後5年間、賞揚・慰労目的で金品や組内での昇格を受けることを禁止される。