蓬莱町の彫刻屋台。正面上部の表欄間には「眠り猫」、屋根の四方には「龍」を新たに施した

 【鹿沼】5年ぶりの「鹿沼秋まつり」の開催を間近に控え、祭り進行をつかさどる今宮神社(今宮町)の「当番町」となった蓬莱町では、関係者の熱気が高まっている。7日の「繰り込み」で、26台の屋台の先陣を切って境内に入る「一番町」の大役を36年ぶりに務めるのに合わせ、屋台を飾る彫刻を自費で追加した。町の高齢化が進む中、県内外から100人以上を動員し、祭りに備える。

 祭りは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」を核とした市内最大の祭典。7、8の両日、同神社を拠点に市中心部で開かれる。台風や新型コロナウイルス感染拡大により2019年以降、4年連続で中止となっていた。

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