2022年に認知症やその疑いのある行方不明者として県警が届け出を受理した人数は前年比1人増の192人で、統計を取り始めた12年の140人に比べ約4割増えたことが22日までに、県警のまとめで分かった。増減を繰り返しながらも増加傾向が続き、20年以降は190人超で高止まりしている。県警は「県内の高齢者人口の増加が受理数の増加に影響していると推測される」と分析している。

 県警によると、12年の認知症やその疑いの行方不明者数は140人で15、16年は150人台で推移。17年は初めて200人を超えた。その後170人台に減少したが、20年は210人で過去最多となり、21年も191人と高水準が続く。22年は12年に比べて52人(37%)増加した。