宇都宮地方気象台は8日午後5時25分、「台風13号に関する栃木県気象情報」を発表した。栃木県内では、9日明け方にかけて、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意、警戒が必要という。

◇最新の防災情報・気象警報

 気象台によると、台風13号は、8日午後3時には静岡県御前崎市の南南西にあって、ゆっくりした速さで北東に進んでいる。中心の気圧は千ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。東海道沖をゆっくり北東に進み、9日未明までに熱帯低気圧に変わる見込み。

 県内では、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む影響で、9日明け方にかけて大気の状態が非常に不安定となり、8日夜のはじめ頃は雷を伴って非常に激しい雨が降る所がある見込み。

 雨雲が予想以上に発達した場合や停滞した場合には、警報級の大雨となる可能性がある。また落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要という。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。降ひょうの恐れもあるため、農作物の管理などにも注意を促した。

 8日に予想される1時間降水量は、多い所で50ミリ。9日午後6時までに予想される24時間降水量は、多い所で100ミリ。