【宇都宮】佐藤栄一(さとうえいいち)市長は11日の定例市議会一般質問で、10月中旬から市への移住検討者を対象に「都会」と「自然」の2地域から選んで「お試し居住」してもらう移住促進事業を始めることを明らかにした。参加者には子育てや商業施設などの「日常生活体験ツアー」も催行する。増渕一基(ますぶちかずき)氏(自民)が質問した。

 市政策審議室によると、対象は東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の住民。同室は「市から東京圏に毎年約1千人の転出超過となっている」としており、体験居住制度導入を決めた。

 市が用意するのは、「JR宇都宮駅または東武宇都宮駅から半径約2キロ以内」か、日光市との市境に近く自然豊かな地域で市都市開発公社が販売する「篠井ニュータウン」(下小池町)内の物件。同室は「都市と豊かな自然が市域に併存する宇都宮の魅力を最大限生かしたい」としている。

 市は今月末から募集を始める予定で、参加が認められた応募者は二つの物件のうちどちらかを選び、住むことができる。お試し居住の期間は、1泊2日~4泊5日としており、多くの東京圏在住者に体験してもらいたい考えだ。

 参加者は市の移住定住推進アプリに感想を記入することが求められ、市ではこの書き込みなどにより住まいとしての宇都宮の良さが広く発信されることも期待している。